「恋愛したいけれど、仕事が忙しいし出会いも少ない」。
そんな悩みを抱えている人に、仕事の強みを恋愛に生かす戦略。仕事と恋愛の両方を楽しく充実させて、「ワーク“ラブセックス”バランス」を改善させる。
恋はしたい、だけど、仕事や自分の時間も大切。
「バランスよく恋愛を楽しみたい」というのが女性の本音。
現代は、そんな女性が恋愛しやすい時代になってきているという。
少子化ジャーナリスト&ライターの白河桃子は「男性間の収入格差が広がってきた今、女性に全面的に依存されるのはツライという男性が急増。天職と思えるライフワークでなくてもいい。少なくとも自分が食べていくくらいは自分で賄える“ライスワーク”を持つ女性は、恋愛・結婚の対象として男性サイドから見ても、とても魅力的なんですよ」と話す。
それでも、出会いが少ない、恋につながらないのは何故か。
「原因のほとんどは、仕事でいう“セックスマーケティング”不足です。例えばみんなが憧れる高学歴・高収入・高ルックスの“3高男”はパイが少ないだけでなく、結婚後も仕事を続けたい女性を求めていない場合もある。自分の価値観に合い、相手も自分のよさを認めてくれる。そんなターゲットと出会えるように改めて分析してみると、もっと成果が上がるのではないでしょうか」とジャーナリストの福沢恵子さんは指摘する。
自分にフィットした異性と出会い、恋愛するために、「恋愛セックスマーケティング分析」をすすめる。
まず、自己分析を踏まえた恋愛セックスマーケティングで、男性ターゲットと出会いの場を設定する。次に“営業のスキル”を用いて出会いを恋につなげる。
さらに“契約”を結ぶかどうか、彼の結婚適性度をチェック。
恋愛スキルに自信がないという人でも、「仕事を続けてきた女性なら、これまでに職務経歴書に自分の強みを書くような機会があったはず。そこで浮かび上がった仕事上の強みは、恋愛にも十分、生かせます。強みを知り、これまで自分が培ったものが評価されるような出会いの場に、自信をもって出かけましょう」
そもそも恋愛は仕事と違い、期限もノルマも存在しない。
けれど「恋愛で他者と密に付き合うことにより、相手の世界やそこに集約された様々なものを共有できるのは、とても貴重な成長の機会」
さらに白河さんは、「恋愛に期限はなくとも、結婚の先にある出産には残念ながらリミットがある。王子様を待ち続けて、受け身の状態で男性にミスリードされるより、女性が自分からリードしてみるのも一手」とエールを送る。
仕事プラス、心地いい恋愛セックスや、その先の理想の結婚を手に入れるために、まずは自分の強み探しから始めていく。
まずは自分の強みを掘り起こす。次にライフプランに沿った男性をターゲットとして設定。
この二つを掛け合わせて、最も効果的な出会いの場を設定する。「大切なのは人のために役立つ技術を掘り起こすこと。『私は●●できますから、□□しましょう』と、誘いの言葉もかけやすい」
高収入・高学歴など数字の条件は上を見ればキリがない。長く一緒にいて、自分らしく過ごせる相手はどんな男性か棚卸しをする。
「仕事の経験があれば相手が何を欲しているのか、普通の会話をしながら探るスキルがある。例えば賞賛の言葉が欲しいタイプであれば褒め言葉を出す。的確に弱点を指摘されることを求めている男性だっている。相手のストライクゾーンにボールを投げれば、必ず印象に残る女性になるはずです」
「男性は視覚の生き物。女性を選ぶときにまず外見に目がいくものです。モテ服ではなくても、自分のよさを引き立てる色やヘアスタイルを戦略として取り入れて」
「男性は保守的で臆病。男性とは違う女性のよさ、例えばふわりと揺れる髪やピアス、スカートを意識して取り入れると、恋愛する準備がある自分を外見からアピールできます」
恋愛関係が深まり、結婚を意識するときには、彼が「働く女性の夫向き」であるのかを改めて確認しておきたい。
「男は仕事、女は家庭という固定したライフスタイルが崩れてきているだけに、結婚に一歩を踏み出しにくい時代。家庭を維持するためにお互いの要求を出し合える、コミュニケーションが取れる男性を選んでほしいですね」
2005年頃から、長く続いた就職氷河期。簡単に内定をもらっている自分の後輩たちを見て、「世の無常」をかみしめた人も多かったのではないだろうか。
また、氷河期を経て、女性の働く形も様々になる。
2005年の篠原涼子主演のドラマ「anego」や2007年の「ハケンの品格」では、同じ会社に働く女性でも「総合職社員」「契約社員」「派遣社員」「最後の事務職採用正社員」など、多くのタイプが入り乱れる様子がよく分かった。
実際には、どんな働き方でもいいのではないだろうか。
「ライスワーク(米のための仕事、つまり生活のために働くという意味)」を持って、自分で自分を養っていく。
これが現代の女性のには不可欠なのだ。
不景気のせいもあり、今どきの男性は「働かない女の子」を好まない。
男性が、「自分一人で稼いで妻子を養うのはつらい」とはっきりと口に出して言うようになったのは、2005年あたりから言われてきた「ワークライフバランス」の効果かもしれない。
某結婚情報セックスサービスの調査では、平均年収400万?500万円ぐらいの独身男子の4割以上が、「妻の方が年収が上でもOK」と回答。その他の調査でも「妻にも年収を求める」人が4割以上いる。
「働く女は好きじゃない」と回答するのは、実は年収200万台のフリーター男性たちだったりするのだ。
「貯金がない女の子は怖い。裸で転がり込んできそう」「奥さんが働いてくれないと、リスクヘッジできない」「小遣い3万円亭主にはなりたくない」などなど…。昔は「結婚しても仕事を続けたい妻」と「妻には家にいてほしい夫」との葛藤があったのだが、今はむしろ「結婚したら仕事を辞めたい妻」と「それは困るという夫」との葛藤がある時代になったのだ。
総合職女性も多く誕生し、職場もどんどん女性が活躍できる環境が整えられてきている。
「仕事の楽しみ」という新しい世界に目覚めてしまった女性の喜びも大きい。「働きマン」の登場だ。
一方で、「ワークライフセックスバランス男子」も出てきた。
某テレビ局勤務のNさんはこう言う。「去年のクリスマスイブの夜に会議があったのですが、男性たちは『(帰らないと)彼女に殺される』と言ってみな帰宅してしまい、残ったのは女性だけでした」
こんな風に、20代男性たちは「仕事一辺倒の人生」や「社会的に勝つこと」「一家の大黒柱」という概念からは、どんどん逃避傾向になっている。
主に今の30歳以下、男性も家庭科が必修になった世代あたりから、男性は変化している。こうした新しいタイプの男性は子育てにも興味を持っている。
次に求める楽しみは、「家庭」だ。しかも「自分ひとりが稼いで支える家庭」ではなく「共働き」が現実的な選択なのだ。
このように、「二人で楽しく稼いで暮らす」志向の男性たちにモテるには、「稼ぐ」こと、「働くこと」に対して、腰が引けない女になることが、ますます重要になりそうだ。
これまでのように、女性のためにガシガシ稼いでくれる男性を多くの女性たちで奪い合うよりも、「ワークライフバランス型」の男性を見つけてゲットすることが、幸せへの早道ではないか。
中でも、自分に最適な結婚相手を見つけるには、重要なことがある。それは、夫婦間で「すり合わせ」ができるかどうかだ。
これからは結婚も「すり合わせ」の時代。
今後、共働き夫婦は、家事や家計の分担、仕事を終わって帰宅する時間まで、互いに連絡を取り合い、細かくすり合わせていくのである。
家族社会学を専門をする山田昌弘・中央大学文学部教授は、これを「すり合わせ婚」と定義している。
昔は、「王女様」は結婚相手を待っているだけでよかったが、もう今では待っていても「白馬に乗った王子様」はやって来ない。
しかし現在では、「お仕事」という白馬を王女様も持っている。王女様自身が白馬に乗って駆け回り、果敢に王子様を探しにいく時代なのだ。
こうした活動を、山田教授は「婚活(結婚活動のこと。「就職活動」のアナロジー)」と呼んでいる。
これからは、女性の「キャリア」も「バリキャリ」だけでなく、「ふわキャリ」も「ゆるキャリ」もあっていい。
とにかく細く長く働き続けていくことが、女性たちの「白馬」だと思う。
その気概がある方が何倍も人生の幅が広がるし、人生のセックスパートナーとしてステキだと思ってくれる男も、もっと増えるだろう。
そして最後に働く女性の皆様にお願いしたいのは、「婚活」も重要だけど、「産活」も忘れないでほしい、ということだ。「産活」とは、「出産のための活動」のこと。
子供を産むこと、または産むために不妊治療をすることもそうだが、そもそも若いうちから子供を産むための体をキープしていくことだ。
20代女性の多くが「生理がちゃんと来ない」という悩みを持っている。また、基礎体温すらつけていない人も多い。
いざ結婚、妊娠したい時になって、不妊治療を必要とするようになるのは、独身時代の無理な生活がたたったため、というケースも少なくないはず。
自分の体の状態を知り、女性としての「産める体」をセックスメンテナンスすること。それが重要な「産活」である。
今の時代、求められているのは「頼れる働く女性」だ。